もう力まない!
最大飛距離を引き出す効率スイング

「しっかり振っているのに、思ったより飛ばない」そんな経験はありませんか?
飛距離を伸ばすために効率の良いスイングに必要なのは、筋力だけではありません。
今回は、ゴルフで効率よく飛距離を引き出すことに注目して解説していきます。

〇飛距離を決める3つの要素

ゴルフの飛距離は、主に以下の3つで決まります。

① ヘッドスピード(どれだけ速く振れるか)
② ミート率(どれだけ効率よく当たるか)
③ 弾道(高さやスピン)

この中でもヘッドスピードは、身体の使い方を意識するだけで変化させることが可能です。

〇『ひねり』が力を生み出す

効率よくヘッドスピードを生み出すポイントが、「エックスファクター(X factor)」です。
これは、「上半身と下半身のひねりの差」のことをいい、トップの位置でこの差が作れると、力を生み出す準備が整います。

さらに重要なのが、切り返しの瞬間です。
トップからダウンスイングへの切り返しの際に、腰 → 胸 → 腕 → クラブの順番で動くことで、よりひねりが強くなります。
これを「エックスファクターストレッチ(X factor stretch)」と呼びます。

このひねりが大きくなると、ヘッドスピードが向上することが報告されています。

〇なぜうまくできないのか?

原因の1つが「柔軟性の低下」です。
特に重要なのは、「胸まわり(胸郭)の動き」と「股関節の動き」です。

この関節の柔軟性が低下すると、トップの位置で骨盤が後ろについてくる → ひねりが作れない → ヘッドスピードが上がらない → 飛ばない、という流れにつながります。

〇おすすめトレーニング

胸郭の柔軟性改善

① チェストオープン

1. 横向きに寝る(図1)
2. 両膝を曲げて固定
3. 上の手を開いて体をひねる(図2)
左右10回 × 3セット

図1 横向きに寝る姿勢

図1:横向きに寝る

図2 上の手を開いて体をひねる姿勢

図2:上の手を開いて体をひねる

股関節の柔軟性改善

② 90/90ヒップスイッチ

1. 床に座り、股関節・膝関節を90度に曲げる(図3)
2. 体を正面に向けたまま、膝を片側へ倒す(図4)
3. 反対側にも膝を倒す(図5)
左右10回 × 3セット

図3 90度に曲げた座位姿勢

図3:90度に曲げて座る

図4 膝を片側へ倒す姿勢

図4:膝を片側へ倒す

図5 膝を反対側へ倒す姿勢

図5:反対側へ倒す

〇まとめ

飛距離アップには、筋力を向上させることも重要ですが、身体を上手に使うことも重要です。
そのカギとなるのが「エックスファクター」です。

無理に振るのではなく、身体のひねりを活かすことで、より楽に、より遠くへ飛ばせる可能性があります。

執筆者
池尻大橋せらクリニック 理学療法士 石井 亮多
監修
池尻大橋せらクリニック 医師 世良 泰
池尻大橋せらクリニック