テニスでは、素早い方向転換(サイドステップ・クロスステップ)、前後のダッシュ、ジャンプ など、
一瞬で爆発的に力を発揮する動きが求められます。これらの動作には、アジリティ(敏捷性) や プライオメトリクス(瞬発力)
のトレーニングが不可欠です。特に、足首(=足関節)は地面から最も近い大関節であり、
その強さがパフォーマンスに直結します。
しかし、足首はスポーツにおいて 捻挫の怪我が多く、
再発のリスクが高い関節のひとつ でもあります。
yeungらの研究では、スポーツにおける足関節捻挫の再発率は73%あると報告しています。
〇捻挫はなぜ再発しやすいのか?
捻挫の再発が多い理由
・ 靭帯が伸びる・切れることで足首の安定性が低下
・痛みがなくても、靭帯が修復されていない
・痛みが引いても、筋力やバランス感覚は回復していない
・完治しないまま復帰し、同じ箇所を再び負傷
➡︎捻挫は「治った」と思っても、実はまだ完全に回復していないことが多い!
そのため、足首を強くするトレーニングが重要なのです。
〇足首を強くするトレーニング
下にいくほどレベルアップ! どこまでできるか、ぜひチャレンジしてみてください!
※怪我している人、片足立ちが不安定・痛みがある人はやめておきましょう。
⚫️ Level 1:カーフホップス(Calf hops)
目的: 足首の瞬発力を鍛える
回数:10秒 × 3セット
方法
1️ 足を肩幅に開いて立つ
2️ 膝をほぼ曲げずにつま先で小さくジャンプ
※ ポイント: かかとは常に浮かせたまま!
※この動きで「足首のバネ」を鍛える!
⚫️ Level 2:サイドホップス(Side hops)
目的: 横方向のバネ&安定性強化
回数:10秒 × 3セット
方法
1️両足をそろえて立つ
2️ 小刻みに左右へジャンプ(ラインをまたぐイメージ)
※ ポイント: 地面に接地する時間を短く!
※ サイドステップや方向転換のスピードが上がる!
⚫️ Level 3:スケータージャンプ(Skater jumps)
目的: 片足のバランス力UP & 横方向のパワー強化
回数:左右10回 × 3セット
方法
1️ 右足で立ち、左足を軽く浮かせる
2️ 右足で地面を蹴り、左側へ大きくジャンプ → 左足で着地
3️ 反対側へジャンプを繰り返す
※ ポイント: 着地は静かに!
※ 急停止・急発進時の安定感がアップ!
まとめ
🔲 足首の強さはスポーツパフォーマンスに直結!
🔲 捻挫は治っても再発しやすいので、しっかりトレーニングを!
🔲 段階的に強度を上げながら、足首のバネと安定性を鍛えましょう!
今すぐチャレンジして、強い足首を手に入れていきましょう
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執筆者
池尻大橋せらクリニック 理学療法士 高橋 遼
監修
池尻大橋せらクリニック 医師 世良 泰
池尻大橋せらクリニック
https://sera-clinic.com/