片手バックハンドと両手バックハンド ぶっちゃけどちらが良い!?
テニスを始めたばかりの人も、何年も続けている人も、一度は悩むテーマ。それが片手バックハンドと両手バックハンドの選択です。
安定性?それともケガをしにくい方?など気になるところはあると思います!
そこで本コラムでは、それぞれの特徴、障害リスクの違いや予防策についてエビデンスを元に深掘りしてみます。
片手バックハンドの特徴
- リーチが広く、遠いボールも返しやすい
- スライスやドロップなど多彩な球種
特に片手スライスは、相手のテンポを崩し、ネットプレーと組み合わせると試合展開を変える武器に。体の可動域を活かしやすいのも片手ならではです。
両手バックハンドの特徴
- 圧倒的な安定性とパワー
- 下肢や体幹の力を効率よくボールに伝えやすい
ミスが少なく、長いラリーで崩れにくいのが大きな強み。ジュニア選手や筋力に自信がない人にも取り入れやすい打ち方です。
障害リスクと予防策
片手バックハンド
- バイオメカニクス分析より両手バックハンドと比較して肘・肩への負担が大きく、障害リスクが高い
- テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の発症リスクも増大
★予防策:特に肩・肘・手首の筋力強化と柔軟性アップ。また、打点を体より前でとり、体幹と腕の力を入れやすくさせ、フォームを安定させる。
両手バックハンド
- バイオメカニクス分析より片手バックハンドと比較して肘・肩の負担は軽減されるが、体幹回旋が大きくなり、腰椎への負担が増える
- 腰痛や分離症リスクも増大
★予防策:特に体幹・腰部の筋力強化、ストレッチで可動域を確保。片手に比べリーチが短くなる分、ボールにしっかり追いつくためによりフットワークを意識し、体幹の過度の回旋を避ける。
ぶっちゃけどちらが良い?
医学的な視点での正直な答えは、
「どちらが良いかは、その人の体格・柔軟性・筋力・プレースタイル次第」というのが本音です。ただし、成長途中でまだ筋力や関節の安定性が十分でない子どもや、筋力や柔軟性が低下しやすい高齢者の場合は、安全にパワーを出せる両手バックハンドをおすすめします。
プレースタイルで言えば、
- ネットプレーを多用し、多彩な球種で相手を崩したいなら → 片手バックハンド
- ラリー戦で粘り強く安定したショットを打ちたいなら → 両手バックハンド
で分けても良いと思います。 大切なのはどちらを選んでも体をケアしながら長くテニスを楽しむことです。 肩・肘・体幹などのケアを続けることで、ケガを減らし、自分らしいプレーを長く続けられます。
まとめ
「ぶっちゃけどちらが良い?」という問いに、完璧な正解はありません。だからこそ大事なのは、自分の体とプレースタイルに合った選択をし、正しい知識と予防でテニスを楽しむことです!
執筆者
池尻大橋せらクリニック 理学療法士 髙橋 遼
監修
池尻大橋せらクリニック 医師 世良 泰
池尻大橋せらクリニック