熱い夏を乗り越えろ!脱水症状を防ぐ賢い水分補給術!

年々暑さが厳しくなる日本の夏。知らず知らずのうちに体は脱水状態に陥っていることがあります。快適で健康に夏を過ごすためには、「正しい水分補給」が欠かせません。

◎その水分補給、間違っていませんか?

一見正しいと思っていても、実は脱水リスクを高めているケースもあります。以下の習慣に心当たりはありませんか?

・喉が渇いてから飲む
→喉の渇きを感じたときには、すでに体は水分不足です。私たちの体は、体内の水分が少しでも減ると「喉が渇いた」というサインを送りますが、このサインを待っていては遅すぎます。

・水を一気にがぶ飲みする
→胃腸に負担がかかり、消化機能が低下。夏バテや食欲不振の原因にもなります。

・水だけを大量に飲む
→体液中の塩分濃度が下がり、かえって脱水を招くことも。

・カフェインやアルコールで水分補給
→利尿作用で水分が体外に排出され、逆効果に。

・甘いジュースや清涼飲料水を多く摂る
→糖分の摂りすぎは食欲低下や体調不良の原因になります。

・夜間のトイレを気にして水分を控える
→就寝中も汗で水分が失われます。夜間の脱水にも注意が必要です。

◎水分補給の五箇条★

・がぶ飲みはNG! 1~2時間おきにコップ1杯(150~200ml)を目安に摂りましょう。
摂取のタイミングも重要! 起床時、就寝前、入浴前後、運動中やその前後などに意識的に補給を。
大量に汗をかいたときは塩分も一緒に! 水だけでなく、電解質や糖分を含むスポーツドリンクや経口補水液を活用しましょう。
麦茶はおすすめ! カフェインゼロでミネラルも含まれ、日常の水分補給に最適です。
寝る前&起きた後に一口の魔法!少量の水分を摂る習慣をつけることも、脱水予防に効果的です。

◎水分補給に関するちょっとした豆知識

・うがいでは水分補給にならない?
→口や喉は潤いますが、体内に吸収される水分はごくわずかです。しっかり飲むことが大切です。

・食事からも水分を!
→キュウリ、トマト、スイカなどの夏野菜や果物、味噌汁やスープからも水分は摂取できます。食欲が落ちやすい夏こそ、食事にも工夫を。

◎まとめ

暑い夏、脱水症状は誰にでも起こり得ます。「喉が渇く前に少量ずつ」「塩分も意識しながら」「食事も活用して」水分補給を。正しい知識と習慣で、内側からしっかり潤い、元気に夏を乗り越えましょう!


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執筆者
池尻大橋せらクリニック 理学療法士 石塚 智規

監修
池尻大橋せらクリニック 医師 世良 泰

池尻大橋せらクリニック
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